2020-6/15

 8時頃に起きた。9時に大学の学生部に電話をして、それが終わり次第京都に戻る予定。父が家にいたから最寄りの駅まで送ってもらうことにした。電話を済ませた。大学の事務職員は苦手。7割くらい学生のことを馬鹿にしている気がする。電話している間に大学の給付金5万円の支給が始まったみたいだったから口座を登録して振り込みを待った。どうやら即日らしい。こういうのは仕事が早い。

 そんなこんなで家を出たのは9時半ごろだった。毎回忘れ物をするので念入りに確認して車に乗り込んだ。忘れがちなメガネ、コンタクトのケース、洗顔やリップなど…完璧だ。駅につき京都に向かう電車へ。やっぱり東大阪は京都に比べてマスクをしていない人口が圧倒的に多い気がする。これが大阪…。そこそこ人の多い地下鉄を乗り継ぎ阪急へ。ここからマスク人口が増えた気がする。阪急は人が少なくて座ることができた。リュックには『I"s』15巻とアイスコーヒーが入っていてかなり重かった。おれには計画性がないんだ。ウトウトしながらも烏丸から京都市営地下鉄へ。大阪からずっと同じ車両になっている人がいることに気がついた駅でその人が降りたりした。

 

 北山駅に到着。雨降ってなくて良かったーとかのほほんと歩きながら17時のバイトまで以外とある時間をどうしようかと考えている最中、とんでもないことに気がついた。鍵を忘れたのだ。どうしてももっと早くの段階で気がつかなかったのか。なぜ家が目前のこの場所で気がつくのか。あれだけ入念に忘れ物チェックしてこれって恥ずかしすぎる、最悪すぎる…と一気に重くなった足取りで取り敢えずマンションの前へ。今から頑張ったら実家に戻ってバイトまでに再び京都に戻ってこれることはできる時間だったけど、交通費もさらにかかるしさすがにそれはめんどくさい。親に鍵を忘れたので郵送して欲しいとメッセージを送ったあと、取り敢えず大家に連絡して鍵を開けてもらった。これが親鍵だからなるべく早く返してくれますか?とかなぜかキレながら言ってくる大家に“鍵をふたつ作っていて、その片割れが部屋の中にあるからすぐに返せますよ!”と答えてマジですぐに返してやった。30秒くらい。家に入れたのはいいものの問題はアルバイトだった。いつもは自転車で白川通りのその店まで行ってたものの、自転車の鍵も家の鍵も一緒に付けていたから自転車が使えないじゃあ今日に陥ってしまった。さすがに自転車の合鍵は作っていない。そういやバイト先のすぐ前にバス停があったな…と調べてみるとどうや北山駅前から行けるバスが出ているらしい。仕方ない、今日はバスで行こう…どうにか水曜日までには鍵が届きますように…。バスって時間通りにこないことが多いし、本数が少ないものもあるから怖いなぁと思ってたけど、時間を調べてみるといい感じの時間に着くバスがあったから安心し、往復のバス代460円分の節約を誓った。

 

 北山駅前に歩いていって、3分ほど遅れてきた目的のバスに乗り込む。社内には人が少なくて、もしかしたらおれ以外みんな顔見知りで、全く新顔のおれが乗るというイレギュラーに乗客一同困惑しているんじゃないかとか考えた。 音楽を聴きながらバイトに向かうのも初めての経験で、なにかフワフワした気持ちがずっと抜けなかった。そのせいかバイト中はいつも以上に口が動かずにめちゃくちゃ噛んだ。噛んだし、声も出なかった。最悪の口内コンディションだった。それで20時にバイトを終えて最寄りのバス停へ。次のバスが来るのがだいたい15分後。少ない。おれ以外に待つ人もいなくて、待っているこの場所が全くの見当違いで、もしかしたらバスがおれに気付かずにスルーしたらどうしよう…とか考えていたけど、普通に乗れた。行きとだいたい同じくらいの人数で、今回もおれ以外みんな顔見知りだったら…とか考えた。乗ってくる人がほとんどいないからか、行きよりスピーディに進行し、だいたい時間通りに北山駅前に着いた。降りた瞬間の安心感と、足の疲労感がすごかった。知らぬうちに緊張していたんだろうか。よく眠れそうだ。