2020-4/3

 おれみたいな青二才が今世間を賑わしている新型コロナウイルスについて思うことを書いてもそんなもの既に誰かが声をあげていることやろうし、誰もおれの意見になんか興味はないやろ、と思うけど今日はどうして自分の中で晴れないものがあったから書いておく、生活のことだ。

 

 今日は14時からのバイトの予定だった。9時頃に起きて、しっかり朝ごはんを食べて、録画していたアメトーーク!を見て、ほとんど完璧な午前だった。12時になったら昼を食べて、着替えて、さぁバイトと心を構えて、出発の時間まで携帯を触っていた13時前。バイト先からの電話がかかってきた。あれ、シフト13時からやったっけとか思いながら出た。電話越しの店長の「もしもし…」というトーンからなんとなくを察した。京都産業大学生は出勤をとりあえず見合わせてくれないか、という内容だった。マジすか、とか、まぁ仕方ないっすよねぇ、とか適当な相槌を打ちながら話を聞いていたと思う、なんかはっきりとは覚えていないけど、こっちが「でもバイトないと生活もできないんで…」と言ったときの「そうだよねぇ」がなんだかやたらムカついたのはハッキリと思い出せる。とりあえず今日は出勤は見合わせてください、恐らくしばらくは出勤できませんが、詳しいことは明日にでもまた連絡を…という形で電話を終えた。切ったあとに敬語口調だったことに気づきそれにも腹を立てた。数秒後に色々と感情が湧き出てきて友達に電話した。喋りながら数日前の冗談のようなニュアンスで言っていた「出勤停止になるかもねぇ」的なことが本当になってしまったな、と思い出した。その時は冗談めかして笑いを含めて言っていたけれど実際起こってしまうと全く笑えない。京都産業大学生だけが出勤できない、ということがよく分からない。言ってしまえば他の大学の奴らだって卒業旅行に行っていることを知っているし、このバッシングを京産生だけが受けていることが腹が立って仕方がない。たまたま京産だけがババを引いてしまったせいで、他の京都の大学だって絶対に無自覚の感染をしている人はいると思う。それがおれらだけバイトもできないって、風評被害も甚だしいじゃないか。ずっと対岸の火事と思って眺めてきたコロナ騒動の煽りをまさかこんな形で受けるとは思わなかった。ひたすらに生活のことを考えている。4月のシフトでは12万を稼ぐ計画だったのがパーになってしまった。補償なんてたかがバイトには出ないだろう。もしずっとバイトに行けないのならば大阪に戻ることも考えている、とりあえずはバイト先からの電話を待とう。コロナの影響で延びたものは、この騒動が完全に収束するまでは行われないだろうな、とイベント延期の知らせを受けるたびにおれは思っている、学校だってずっと延び延びにされるような気がしている、バイトももしもそうなったとしたら?他の学生が働いている間おれたちは家でのうのうと過ごすしかないのだろうか?生活のことを考える毎日が続く。