2020-3/2

 干していた洗濯物を取り込もうと外に出たらすごく暖かくて「いっちょ昼から動きますか」という気分になり家を出た、オートロックのマンションの玄関口を出たところで大家と遭遇し「扉をもっと丁寧に閉めるように」と注意された。おれは一瞬実家にトリップしたような気持ちになる。その後すぐになんでこんな他人のじじいに言われるんだという気持ちが多くを占めたけれど。そういやauペイが還元する日だな、とフレッシュネスバーガーに行くことにした。自転車を走らせていると陽気がかなり気持ち良くてなんか春来たみたいだな、と思った。新しいメガネを買った、度は少し弱めに設定、まぁ元が悪すぎるから十分強いんだけど。あと先週迷って買わずにいたユニクロのロンTが700円も安く売られていたので買った。こういうの気持ち良くていいな。

 

 今日は高校の友人の弾き語りライブを観に伊丹まで行くことになっている、調べてみたら北山からだと実家に帰るより伊丹に行く方が安くつく。阪急様々という感じ。伊丹ってなにがあるんだろう、空港しか知らない。ということはまぁそういうことなんだろう。あんまり早く着いても時間も潰せなそうだし、ハコの中はたぶん身内ばっかで気まずいだろうし、オープンしてから行くことにしよう、夕方くらいに家に戻って撮っていたトイストーリーを見て、そこから行こう。ドラッグストアで切れていたお茶と、クイックルワイパーを買って帰る。トイレットペーパーやティッシュが本当に全部売り切れていて笑った。馬鹿みたいだ。

 

 電車に1時間30分揺られて伊丹に着いた、駅に降りて一瞬で察したけれど何もないんだろうな。駅前で腹ごしらえでもしようと思っていたけれど関西スーパーしか無かった、本当になにもなかったから諦めてライブハウスに向かった。マップの案内通りに進む、地下にあるというそのライブハウスを納める建物に着いたときから嫌な予感はしていた、ここライブハウスじゃないやん。そーっと店内を眺めてあまりに入りづらいその空気に友人に電話をして出てきてもらって一緒に入った。店の前方には演者が立つステージがあって、後方はドリンク台。ここまでは想像通りだったけどフロアには丸テーブルとイスが並べられていてバーのような様相を呈していた。客層がどんな風なのかは分からないけれど明らかに学生じゃないような人もチラホラ見られた、思ったより内輪的な空気は無いな、と思いながら演奏を聴いていた。その友人が通っている専門学校の学生に声をかけて開催したイベントらしいんだけど、その専門学校っていうのが無認可で、言ってしまえばみんな高卒で、まず音楽の専門学校というのに懐疑的なおれは(気分を害された方いたらすいません)この人たちはもうすぐ無認可の音楽の専門学校を卒業ということにどのような気持ちでいるのだろう、とも思った。そのようなことを後で友人に言ったけど案外みんな気にしていないらしい。それはそれでどうなのか、という気もするけれど。往復3時間かけて来た伊丹で1時間30分ライブを観てそのまま帰るのも味気ない気がしたけれど何をしていいのかも分からなかったから大人しく帰ることにした。なんか消化不良なまま電車に揺られ帰っている。たぶんおれは友人ともう少し話したかったんだと思う、まぁでもどうせ8日にもライブがあって会うと思うからそのときは他の懐かしい人たちとも話せたら嬉しいな。結局高校時代を超えられないまま人生が終わっていきそうである。