2020-3/27

 実家へ戻る阪急電車の中、イヤホンからは明日、照らすが流れていた。明日、照らすは高校1年のときに知って、sentimental boysとかpaioniaをよく聴いていた時期に同じように聴いていた。高2の夏から秋にかけてだった覚えがある。ただなかなか大阪でライブをしてくれなくて、オンラインにも当時は出ていなかった(おれのリサーチが足りなかっただけかもしれない)からYouTubeにある音源を聴くだけだった。いくつか出ているライブ動画やMVを見ながら早くライブを観て音源を手に入れたいなと思っていたけれど結局叶わずに今までいた。それが数日前、おれのタイムラインに明日、照らすがサブスクを解禁するというニュースが流れてきた。早速ダウンロードしてひたすら聴いている。このバンドを聴いていると高2の夏のときのことをよく思い出す。おれがよりインディーズシーンにはまり込んでいった時期だと思う。音楽を仕事にしておらず、他の仕事を生業としながらバンドをやる人たちを知った時期だった。その人たちもやはり音楽だけで、バンドだけで生活をすることを夢見ていたのかもしれないけれど、おれは好きなことだからこそそれを生活にしたくない、という感覚もある気がしている。好きなことで生きていけるだけの才能が無い言い訳だろう、と言われたらそれでおしまいなのかもしれない。だけど好きだからこそ、いつまでも自分の生活に寄り添ってくれるための物として存在する自分の音楽があるべきだと思う。好きなことを生業にできた人たちも、それが叶わなくとも好きなことを少しでも自分の生活の支えにできている人たち、おれは同じように尊いと思う。そんなことを電車の中で考えながらなんとなく明日、照らすのボーカルが書いているブログを覗くと同じようなことが書かれてあって嬉しかった。実家に戻る電車の中の話。成績についての説教を受けに帰る電車の中の話。不要不急の外出?