2020-5/1

 今社会を取り巻くあらゆることについて色々思うことはあるけれどそれを目に見える形で残してしまうことがとても嫌だ。おれはそういう人たちを心のどこかでバカにしているから。だからずっと書かずにいるけれどそういうスタンスでいることによって自分の中でバカにする対象を作って精神的に安定したいんだと思う。おれは誰かを見下していないととても不安になる人だから。

 


  バイトをしていない時間はなんかやけにゆっくり流れる気がする。1時間でできることが多すぎる。1時間を950円で売っているおれは大丈夫なのか、という気にもなる。昨日読んだ朝井リョウの“もう一度生まれる”に美大生が出てきて、おれの今のバイト先も近くに美大があるから美大生の人が割と多く同僚にいて、なんとなく美大生ってかっこいいよなぁと思っている。表現を許されていることがカッコいいのかもしれない。普通の大学にいるとそういう自分を表現する人たちをバカにする風潮がある気がするから。おれは多分ずっとそういう表現をする人たちに憧れみたいなのを持っていて今文を書いているんだと思う。絵も音楽もおれにはセンスがなかったから。絵はちゃんとやったことがないけれど表現する手段としてハードルがいちばん高い気がする。その点文なんて携帯ひとつである程度は形にできるから楽だよな。こんなことで自分を表現しているなんて言う気もないし思ってもないけど毎日書き続けている理由の根っこには表現することへの無限の憧れがあると思っている。明日1つ年下のバイト先の美大生の子と少し話したいと思った。