2019-9-18

  昼過ぎに始まった今日に何の痕跡も残せないまま23時を回ろうとしている。ふと17時くらいに、今日が夏休みで最後の、一日中、何の予定も入っていなかった日であったことを思った。それから、「このスカジャンは70年代にアメリカ軍で作られたもので、この刺繍のクオリティの高さの物はなかなかないですよぉ」と、土曜日に行った古着屋の店員の言葉をやたら鮮明に思い出した。諭吉1枚と交換したその服を眺めようと立ったついでに米を洗い、その勢いで着替えて外に出た。迷った挙句長袖を着ていった。日が落ちた9月の夕暮れにはちょうど良く、昼間に残暑残暑と騒いでいることが嘘みたいだった。「この時期も夕暮れになるとね、スカジャンも着れますしねぇ。あっ、これ薄手なんで、はい」という店員の言葉を思い出したが、さすがにそれは早いだろう、と思った。半袖短パンの小学生たちは、公園でサッカーボールを追いかけていた。