2019-11/13

 小学校1年生の時の話だ。国語の時間に平仮名を練習するノートに揚々と“な”の文字を書き連ねていた唐田少年は、見て回っていたお婆ちゃん先生から衝撃的な発言をうける。

「『な』の書き順が間違っているで」

唐田少年は“な”の右上の点を最後に書き加えていたのだけれど、どうやら最後に書くのは下の曲がるところしいではないか。なるほどなぁ、どうりでバランスが悪かったわけだ、と納得し、その書き順でこれからは書こうと思っていた矢先、お婆ちゃん先生が声高らかに教室中に言い放った。

「唐田くんは、『な』をこう書いていました。これって合っていますか?」

唐田少年以外の30数人、声を揃えて

 「ちーがーいーまーす!!!!」

公開処刑。6歳の無邪気さが唐田少年を殺した。当時から天邪鬼の片鱗を見せていた唐田少年はこれがきっかけで意地でも点を最後に書くことにしたという。その影響で、“ま”も“よ”も普通は横棒が先だけれど、おれは今でも最初に縦の部分を書いてから横棒を最後に書くという、気持ち悪い書き順が抜けていない。“あ”とか“お”とかは横棒を最初に書くから、これは多分横棒を最後にすると書きにくすぎて知らぬ間に元に戻ったんだと思う。ちなみに今では“な”の右上の点はもう書いていない。書き順が生んだ悲劇。

 

 

 こんなエピソードはさておいて、昨日10時半くらいに寝落ちしてしまって、起きたら深夜3時過ぎだった。寝落ちしたときって風呂に入ったかどうかあやふやになるのはおれだけなのだろうか。寝る前の行動を思い起こしていくと風呂に入ったことが確認できたから、今度はちゃんと寝ようと決め込んだんだけどどうも目が冴えてしまって眠れない。まぁ5時間寝てるししゃーないかなぁ、と思いながらGYAOにあがっていたM-1の予選動画を見ながら時間を潰していた。気がつくと朝日が昇ろうとしているので、太陽でも浴びようと近所を散歩していたりした。朝はもう中綿パツパツの上着着てもええ頃やなぁ、と季節を感じながら、今日は久しぶりに水曜2限の“ファン文化論”に顔をを出そうと決めていた。家に帰って半額のサンミーを食べて、支度をして家を出たのが10時10分すぎ。十分2限開始時刻に間に合う時間だった。

 

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 なぜだろうか?気づいたら金閣寺に来ていた。危うく参拝料を払ってしまうところだった。寸前のところで外国語の多さで違和感を覚えてよかった。家を出て自転車に跨ったところまでは授業に出席する気満々だったんだけど…もしかして記憶にないだけで2限に行っていたのかな?と時間を確認したけれど11時45分。まだ2限の授業中だ。意志に反して身体が動いている…考えるより先に行動しちまう……にしても金閣寺、関西弁がほとんど聞こえない。見渡すばかりの外国人、外国人、外国人。そして修学旅行生。ちょっと関西弁が聞こえてきたらその人の方に抱きついてしまいそうな不安。留学に行っていた同級生たちもこのような気持ちだったのだろうか…そりゃ日本人で固まって日本語話すわな…と帰路で思いながらノロノロと漕いでいた。いやぁ、金閣寺から家、わりと遠いなぁ。行きは金閣寺ハイにでもかかっていたのだろうか……どうせあそこまで行くなら北野天満宮に4年で卒業できることを祈りに行けばよかった……

 

 

 やたらアクティブな午前中を過ごしたおかげで体のキレが有り余っていたので久しぶりにガッツリ掃除とか部屋の軽い模様替えをすることができた。結果オーライ。そう思い込むしかない。今日は返ってこないんだもの。